催芽は気を使う

お久しぶりです。前田屋です。

今年の稲作も本格的に始まりました。有機稲作分の催芽で夜なべしてます。今日までの作業をまとめてブログに綴っていきます。

まずは緑肥のキガラシから2月末の播種から約3週間後の画像です。今年が初めてなので生育スピードが全くつかめていません。とにかく遅い
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上にの画像から更に1ヶ月後が下の画像です。このほ場はザル田と呼ばれる程、水持ちが悪い田んぼなのですが部分的にですが湿害をうけています。すき込みまで残り1ヶ月。抑草効果が期待できる生草重量にまで達するかは微妙といった所です。
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次に、ヘアリーベッチ(3月7日播種)の40日後の画像です。こちらは去年と同じようなペースです。雑草も目立ってきましたがゴールデンウィークを境に一気に茂るとおもいますので取りあえず静観かな?
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次に、鉄コーティング。今年はネットで見つけた取り組みを導入してみました。出芽のスピードと根の張りをよくするらしい~。ファイトクローム社の「ネバルくん粉末」を乾籾に対して0.8%の割合で混合してみました。お値段は1KG50円ぐらいのアップなのでオマジナイ程度つうことで楽しみです。
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鉄粉を0.4の割合で配合して反当2.5kgで直播します。育苗の工程を省ける省力稲作の鉄コーティング直播。移植に比べてほ場管理に手間がかかるので前田屋は中々実施面積が増えません。地域で導入している営農及び個人農家は私を含めて3件のみがチト寂しい限りです。
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最後に現在進行中の催芽作業です。今年も温湯消毒は諦めて有機JAS対応の微生物資材を使ってお風呂でやりくりしています。フェイスブックにチラっっと書きましたが今年から新しい品種「夢ごこち」を追加しました。低アミロース米の部類に入りますがミルキークイーンよりはモチモチしていないの特徴です。
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前年度は品種ごとに作業を分けていましたが、稚苗に比べ成苗は本田への移植期間に余裕が持てると確認できましたので、同時に作業をすすめています。去年より5日遅れの種まきになるので播種後の段積みの段階で簡易育苗機のようなものを実施して出芽に7日も費やした、この工程を3日に短縮してみようかなと目論見中です。うまくいくかな~

それにしても、浸種から催芽&病気予防すべてこなしてくれるタイガーの温湯消毒機が欲しすぎる!! 毎日の水換え及び温度のチェックから開放される為に来年は検討してみよう。いや買おう。

うっ...スズメがチュンチュン鳴いてしまった。今日はお昼ごろから種まきを予定しています。前田屋でした。

緑肥の季節だな~

前田屋です。

あと、2週間足らずほどで当ブログが1周年を迎えます。飽きっぽい性格の私がブログを継続できたのが奇跡と思えます。(結構サボってますが)何よりも、全く更新していないこのブログを覗いてくださる読者様に申し訳ないと思いまして。。。。本格的に農作業も始まりネタには困らない時期を迎えましたので、今年度も無謀なことを色々やるとは思いますが話のネタ程度にお付き合いしてくだされば幸いです。

ブログの方針として農業者向けにはこのブログを使い。軽作業や日記などはフェイスブックに投稿していこうと思います。良かったら「いいね!」してくださいね!よろしくお願いします。

さて、本題の緑肥ですが昨年ヘアリーベッチを使ったミルキークイーンのほ場で盛大に倒伏させた前田屋ですが今年は緑肥用の菜の花(キカラシ)に挑戦してみます。連作生涯が起きるこのキガラシは使いたくなかったのですが倒伏はマジで勘弁願いたいので採用となりました。綺麗に咲いたら娘の保育園の園児さにも来てもらおうかなと企んでいます(^-^)/

以前このブログで話題にあがった岡山の菜の花兄ちゃんが推奨している鶏糞(美咲コンポ)を買いに岡山の美咲ファームさんまで娘と一緒に行ってきました。パレット(60袋)買いで2パレット計1800t重かった~

この鶏糞は窒素成分1.2%で計算せよとの事なので反当350kgで3ほ場にコンポキャスタで散布しました。ヘアリーベッチと違って窒素成分を固定できないので生育に肥料を必要としますが、目標の窒素成分を菜の花に転換してから水稲の肥料成分へと転化できるので施肥設計は管理しやすいのがメリットでもあります。
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続いて、溝掘りいわゆる額縁明渠という奴です。去年は片培土器というのを使いましたがほ場の4隅がどうして手掘りになってしまうので溝掘り機「ニプロのリターンディッチャ」を導入しました。

動画を見ていただくと判ると思いますがそこら中に土を撒き散らす仕様なので道路の横のほ場とかは注意しないとあっという間に道路が土まみれになってしまいます。飛散防止のカバーがついているんですが、ついつい忘れてしまいます。

最後に播種。反当2kgを去年買ったみのるの均太くんで先月の27日に撒きました。少量を動力散布機で蒔く技術はまだ前田屋には備わっておりません。キカラシ1kgに対してかさ増しの菜種油粕を600g混合して約4m間隔で播種していきます。均太くんの開放メモリは3.5~4.0
でキッチリ蒔けました。
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キモいので顔はモザイクにさせていただいております。

ヘアリーベッチだとこの後に鳥さんに食べられないように覆土+鎮圧とい作業が残っていますが、キカラシの種は小さすぎて必死をこいてまで食べないようです。シメシメ儲けたぞ!!
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すき込み予定の5月20日まで茂ってくれるかは神のみぞ知るってな感じで作業完了となりました。翌日に雨が降るから蒔いたのに全然降らないのでチョットすねてます。今週の日曜日にまとまった雨が降るらしいので、残りのヘアリーベッチほ場の額縁明渠を明日、明後日に行いたいと思います。

おやすみなさい。

お米が何倍もおいしくなる土鍋のすゝめ #1

今回は前田屋が購入してきた土鍋のお話をします。
まずは、いま持っている土鍋の画像です。
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上段左から「かまど君」「萬古焼 窯変天目」「かまどさん」
下段左から「ロッジ サービングポット」「野田琺瑯 KAMADO」
3合~4合炊きのご飯鍋ですべてAmazonで購入することができます(通販でのAmazon依存症が中々抜けないです)汗)


下段は土鍋じゃないっていうのは置いといて、第一弾は「萬古焼 窯変天目」でのご飯の炊き方を紹介していきます。

この窯変天目は私が買ったご飯鍋 第2号でして1号はそこら辺のホームセンターで買った2000円ぐらいの代物だったのですが中国製という理由で手放しました。

なんかヤバイ成分が入ってたらと思うと嫌になってきて...それでも、私をガス火でご飯を炊くと言う世界に招いてくれたことには感謝しています。

では、「萬古焼 窯変天目」でレッツクッキング!!
っと、その前に前準備の段階をお話しておきます。少々長くなりますが我慢してお付き合いください。

1.計量
結構当たり前のことですが、これを正確にすることで炊きあがりが毎回そろいます。とにかく、計量カップ(炊飯器に付いている180mlのモノ)ですり切りを心掛けてドンピシャで測って上げましょう。

2.すすぎ
すすぎ一発目のは水は米の表面に付いているヌカやホコリ等を落とす目的で一気に入れて一気に捨てます(ザルなどを使って)

水に触れた瞬間からお米の吸水は始まっています。汚れた水を吸水させないために手早く行ってください。

3.研ぎ
”すすぎ”の水を捨て、ボールに水を米の半分ぐらいまで注ぎます。指先を立てた状態で、円を描くようにリズミカルに研いであげて下さい。15回程混ぜあわせた後、水を交換して下さい。(計3回)

お米とお米をこすり合わせる必要がありますが力を入れすぎないようにしてください。お米が割れて炊きあがりベタつく原因にもなりますので程々に。

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※このような米研ぎ専用のボールと米研ぎ棒を使えば簡単に上記の作業が行なえます。

4.打ち水
”研ぎ”の工程が済んだらお米をザルにあげて下さい。その後お米にまんべんなく水をかけて最後の汚れを落として下さい。

5.水切り
”打ち水”の後、2分程すると水が切れますので次の工程に移ります。

6.水の計量
炊飯器の場合は1合に対して210ml 土鍋の場合は200mlの水量にします。


7.浸水
炊飯器に比べて調理時間が短い土鍋はこの浸水工程が最も重要といえます。この作業を怠ると必ずと言っていいほどお米の芯が残った硬いご飯が出来ますので注意が必要です。目安としては夏場なら最低30分は冬場なら1時間は浸水時間を取ってあげてください。
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※透明なお米が水を吸って白く変われば準備OK!!


長々と書きましたが、ここまでで準備終了ですお疲れさまでした。それではガスコンロに火を点けて今度こそレッツクッキング!


今回は前田屋お勧めのお米「いのちの壱」を土鍋「萬古焼 窯変天目」で炊いていきます。

いのちの壱を炊く上での補足事項
1.水の量は1割減(3合の場合540ml 1合=180ml  固めの方は3合=530ml 1合=175ml)
2.あまり研ぎすぎない。風味が良いお米なので少し濁っているぐらいが望ましいです。
3.浸水時間は60分以上


Ⅰ.ガス火の調節
下記の画像ぐらいの火加減を目安に調節してください。
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Ⅱ.加熱時間
上記の火加減で13分後に土鍋から蒸気が勢いよく出るのが理想です。
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※13分を目安にご家庭のコンロの火加減を調節してください


Ⅲ.仕上げ加熱
蒸気が吹き上がったら強火に変更して30~60秒間加熱してください。これは最後の余分な水分を飛ばすためです。(おこげが好きなお方は90秒ぐらいにしてください)

Ⅳ.蒸らし
コンロの火を切って20分間お待ちください。

Ⅴ.シャリ切り
蒸らしが完了したら直ぐにほぐし作業に移ります。十字に切り込みを入れて鍋底の方から一気にひっくり返して、空気を入れるようにご飯を切っていきます。お米の粒を潰さないように繊細かつ大胆にやってみてください。この作業はとっても重要ですので練習あるのみ!
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※シャリ切りするのがもったいないぐらいツヤのあるシャキーンと立った炊きあがりになりました。

Ⅵ.食べる
待ちに待った瞬間です。お茶碗にフワッ~となるように優しくよそってあげてください。
まずは、炊きたてのご飯の匂いをお楽しみください。次にお塩を少々。バクバクいくこと間違いなし!

「いのちの壱」は香りと食感が醍醐味のお米です。土鍋を使ってガス火で炊きあげることでお米の一粒一粒が存在感を持ち、頬張ったときに「ウッフ~」と笑ってしまうほど、今までに体験したことのない食卓を演出してくれます。比較的に炊飯が難しいと言われるこの品種もカセットコンロと土鍋さえあれば怖いものなし!!


最後に土鍋「萬古焼 窯変天目」は鍋底にご飯がつきにくくとても扱いやすい土鍋です。火加減と水の量をキッチリしてやれば誰でも気軽に簡単に美味しいご飯が楽しめます。
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お値段も6000円前後とそんなに高額ではないので、オール電化だからチョットと言うお方は卓上コンロで挑戦してみてください。テーブルの上でご飯を愛でる感がいっぱいの優雅なひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか?


ファーム前田屋自慢のお米「いのちの壱」も併せてよろしくお願いします。
>お米のご注文・お問い合わせはこちらをクリック

イセヒカリ 稲刈り&乾燥&籾摺り

ご無沙汰しております。
前田屋です。

稲刈り後の後片付けもそっちのけで夜な夜なショッピングカートの準備をしていました。最後の更新からすでに2周間も経っていました。

*いのちの壱の種籾で検索されてここに辿り着く方はもう少々お待ちください。年明けにはなんとかお分け出来る形にはなっていると思いますので、よろしくお願いします。

それではイセヒカリの稲刈りいってみましょう。
◆イセヒカリ稲刈り 10月6日
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出穂から数えて42日、走り穂から48日。収量は反当7.5俵でした。
実験で坪37株と45株での生籾重量はほぼ一緒でした。前回のいのちの壱も大差はなかったので来年はすべての圃場で坪37株で植え付けることとします。ヘアリーベッチもまずまずの出来だったので田植え後に散布するクズ大豆も15~30kgの間で調節してみようかなと。

しかし、このイセヒカリという品種は無農薬栽培に向いていると改めて実感しました。いのちの壱の圃場と比べ稲スス病の発症が軽度であったのと、籾摺り時の色彩選別機による被害米(カメムシによる斑点米)がごく少量であったこと、グレーダーの1.9mm選別でもクズ米は5%以内に収まる整粒の良いお米が収穫できました。
無農薬栽培農家にとって「神の米」と言われる所以が垣間見れたような気がします。今年の前田屋が栽培した3品種のなかで一番の出来となりました。

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3代目前田屋専用のコンバインです。去年まで平成元年製の3条30馬力のを6年ぐらい乗っていました。私自身が倉庫で乾燥・調整ばかりをしているため刈り取りに出れる時間はほぼない状態で今年は8時間ぐらいしか動いていませんでした。来年はもっと働いて頂きたいものです。

今回で前田屋の今年の有機稲作3品種すべて完了となりました。この場を借りてご協力して頂いたお方に感謝の意を込めてお礼を申しあげます。

機械等を用立てして頂いた
JA兵庫西のS様、同じくJA兵庫西のT様、伊藤農機のF様、山本農機社長様、原営農会長様

栽培技術等を参考にさせて頂いた
への字稲作提唱者の故井原豊氏、岡山の菜の花兄ちゃんことA様、徳島でへの字のK様

最後に当ブログを応援して頂いている皆様方

本当にありがとうございました。

安心で安全な生命あふれる豊かな田んぼを次世代の子へ引き継ぐために、前田屋はこれからも粉骨砕身を尽くして有機稲作に取り組んでいく所存でございます。

                                      平成27年11月22日
                                         ファーム前田屋





なんか最終回みたいな感じの勢いでですが「3代目農家の奮闘記」はまだまだ続きます。更新はボチボチですが懲りずによろしくお願い致します。

あと、FC2ショッピングカートもよろしくお願いします ペコリ
ファーム前田屋販売HP


いのちの壱 稲刈り&乾燥&籾摺り

大変ご無沙汰しております。
前田屋です。

まずは前田屋の近況をからお話します。
9月25日づけで認定新規就農者になりました。農業を親から引き継ぐという形ではなく、新たに別部門(有機農法)を立ち上げるという形でなんとか通すことができました。5ヵ年の計画で規模は3haを目指していくことになります。

事業として立ち上げているので、利益を出すことが大前提ですので近々FC2カートを使ってお米の販売を計画しています。それに伴い農薬を使わない事を大前提としているため第三者機関による残留農薬検査を受けるために先週末に検体を送りました。なんか受験しているみたいでソワソワしています。

それと、アマゾンに出品するために個人事業主開業届けなる物を税務署に提出してきました。あと、来年に向けての緑肥(ヘアリーベッチ)の補助金を受け取るためにエコファーマーの認定書類を作成中です。

このブログも栽培記録だけでは面白見がないので土鍋を使った美味しいごはんの炊き方などを研究して公開して行こうかなと計画中であります。自称土鍋マイスターを目指して前田屋は炊飯用土鍋をすでに4つ購入して日々実験中でございます。白米の炊き方や玄米の炊き方をご紹介できたらなと思っております。

ついでにもう一つ、来年からブログのタイトルが変わるかもしれません。題して
「3代目?農家の奮闘記 有機稲作&有機黒大豆へ…の巻」(仮)

兵庫県の代表的黒大豆の品種である丹波黒大豆を無農薬で作り枝豆を販売しようと画策中です。
最初は2反ぐらいからのスタートとなりますが、併せて和菓子メーカーとの契約栽培で慣行法でも作っていきます。先人の農家さんのはからいで勉強させていただけるということで挑戦してみます。
ちなみに、有機黒大豆はヘアリーベッチ&黒マルチ農法で逝く予定です。(無謀過ぎるかな?)
七転び八起き精神で気張っていきます。

前置きがかなり長くなりましたが、いのちの壱稲刈りいって見ましょう。

9月30日 いのちの壱稲刈り
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出穂から42日。 走り穂から数えて48日での刈り取りでした。結論から先に述べますと早すぎました。自分で散々コシヒカリより10日程遅れるといっていたのに悔しいです!!!
水稲生育予測サイトでは、6月17日植えでの兵庫県南部のコシヒカリ刈り取り適期が9月25日だから10月5日以降、今年の日照不足で刈り取り適期のずれ込みを予想できませんでした。2代目親父の鶴の一声で刈ってしまったのが悔やまれます。10月10日でも良かったくらいでした。反省しろよ前田屋orz

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パッと見は稲刈りできそうな色なんですが、まだ熟れてなかったようです。
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13aの圃場2枚で坪37株と47株で実験してみましたが生籾重量では両者とも約1000kgぐらいで誤差は30kgぐらいでしたので、今年発症した稲スス病のことも踏まえて37株で来年は行こうと思います。

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倉庫に帰ってきてリフトを使って乾燥機に張り込みます。このリフトはロードセンサーなる重さを測る器具をつけているので大体の重さは計量できます。ここでの重量によっておよその仕上がり玄米の数が予測できるのですが1000kg*0.6/30kg=20袋ぐらいが目安になります。この数字を見て2代目と結構いけるんじゃないか?と喜んでいたのですが、ここからが悪夢の始まりでした。

粒が大きい品種は籾殻も大きいいということで、前述のおおよその計算式が当てはまらなかったようです。いざ籾摺りしてみると未成熟米が多いことこの上なし。種籾を譲って頂いた農家さんから玄米も買っていたので事前に2.3mmの選別網でテストをして準備万全だったはずなのですが、いざ選別網を通してみると半分以上が選別落ちしてしまい急遽2.2mm網を購入しました。

13a*2=26a  26a*2=52袋 この数字が俗に言う反当10俵ということになります。
結果は2.2mm網で18袋 選別落ち品が12袋 そこから中米を1.9mm網で再選別して9袋とれました。中米と良品米の合計が18+9=27袋 これに種籾用として2袋ぐらい籾で取り置きしていますので約29袋  29/52=0.55 反当5.5俵となりました。中米は飯米として食べますので良品米としての収量は18+2/52=0.38 反当3.8俵となりました。この数字は2代目には口が裂けても言えない数字となりました。チ~ン


初めての品種なので実に面白いです。これは本当に面白い俄然やる気になってきました。このお話にはまだ続きがございまして...いのちの壱という品種はたいへん胴割れしやすいお米なので乾燥と籾摺りには細心の注意を払って作業しましたが、やはり精米で胴割れしてしまいます。品種選定時にネットで取り寄せたいのちの壱は白米の一歩手前の9分搗きが大半でした。これは胴割れ回避するために取った苦肉の策であり10分搗き(白米)との美味しさのトレードオフでもあります。

前田屋はここで考えました。いつも参考にさせて貰っているとある菜の花兄ちゃんのブログを見て気になっていた。「破米除去機」 そうだ、あれを買おう胴割れするなら割れた米を取除いてやればいいじゃないかと。

で買ったのがこれです。
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手前にある小さいのが破米除去機でこちらのメーカーさんでは白米選別機と言うそうです。
購入時に標準で付いている選別網が1.7mmと1.8mmで無理言って試作中の1.9mmを製品化されるまで借りるということで購入しました。

試しに10分搗きで精米してみました。いや~割れ米出てきますね~ ニヤニヤしながら快感を味わってしまいました。ニッチ過ぎるこの機械ですが、炊飯時に割れ米が混ざるとご飯がベタつく原因にもなり、粒を揃えることは炊きあがりを均一にするのと同意ですのでより美味しくもなるという。農家直売にとってマストアイテムだと前田屋は確信しております。


とまぁ久しぶりの更新で長々と書いてしまいましたが。読み返しなしで記事をアップロードご容赦ください。もう~日付が変わってしまった。おやすみなさい。
前田屋でした。


稲刈完了のお知らせ

長い~とにかく長い。
今年は稲刈りが大分ずれ込みました。

スミマセン~
気づけばブログの更新1ヶ月もサボっていました
前田屋です。一応生きてます。

10月末日に稲刈り、乾燥調整が終わりトドのように眠っていました。
ブログのほうもボチボチ再開していきますので、よろしくお願いします。

前田屋でした。

倒伏稲刈り ミルキークイーン

今更ながら日本語入力ソフトをマイクロソフトからgoogleに変更した
前田屋です。

なぜ、今まで気付かなかったんだろう?というぐらい変換が楽になりました。

そんな話は置いときまして、本日は倒伏したミルキークイーンの稲刈りのお話です。ちなに前田屋は倒伏&ぬかるんだ圃場でのコンバイン操作がうまくないです。よって、今回も前田屋は撮影&補助に徹します。

取り敢えず全面倒伏の画像を1枚吊るしときます。
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なんとまぁ豪快にコケてくれました。ご近所でコケてるの前田屋だけです(´゚д゚`)
教訓:ベッチは中干しは強めに!!(トロトロ層が形成されるため地盤が固まりずらい)


少し長めの動画ですがお付き合いください。

倒伏した稲を刈り取る時の注意点を3つほど
1.刈り取りモード倒伏にする。
2.必ず追い刈りをする
3.手元の作業補助要因を1人つける。

1.は当たり前のことですが、たまに前田屋は忘れてたりします。

2.の「追い刈り」とは、進行方向に向かって稲が倒れてる状態のことを指します。逆側から刈るのを「向かい刈り」といいコンバインの構造上向かい刈りはエンジンに負荷をかける原因となり、あまり好ましくありません。

3.稲株ごとスポッと抜けて土の塊がコンバインの中に入ってしまうケースがあり、こぎ胴部分に入り選別網を土で目詰りさせコンバインロス(籾を圃場に捨ててしまう)を助長させますので刈り取り部から搬送チェーンに送られるまえに手作業で取除いてやります。

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爪みたいなヤツをデバイダーといいまして、地面ギリギリの所にデバイダーを下げてやると株元を上手にすくいます。この次に引き起こしチェーンにより裁断しやすい位置に調整され刈刃で稲株を切り取っていきます。

今回の圃場は倒伏方向が1方向であったため片道往復刈りでなんとか刈り取ることができました。
これが、渦を巻いていたりと、一定の方向で傾いていない場合は、さらに作業時間増大及びオペレータ泣かせとなります。

稲が倒伏すると大変面倒なことこの上ないわけですが、大ボスを使えばこんな事なんて気にする必要がないわけでありまして、、、俗に言うフラグシップ機というヤツです。Youtubeからこんな動画を拾ってきました。

6条刈108馬力 お値段1300万円也 この動画を最初に見たとき前田屋は「詰まれ詰まれ詰まれ」と念じでおりましたが詰まりませんでした。さすが大枚叩いただけのことはあるなと感心してしまいました。因みに、これは結構古い機種で最新式は同じく6条刈120馬力 1700万円だそうです。御見逸れいたしました。

さて、次回の前田屋ですが、明日予定している「いのちの壱」の稲刈りをお送りします。最近、全く出番のない「いのちの壱」と「イセヒカリ」ですが、近況を少しお話します。

両者とも稲スス病という症状が出ています。ウンカやツマグロヨコバイなど糞が葉にかかり黒カビを発生させる病気らしいです。両者とも坪37株と45株に分けて栽培していますが、45株の方が明らかにスス病の発生している個体が多いです。危機的な状況ではないにしろ、登熟に少なからず影響するみたいなので少し心配です。

いのちの壱
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パッと見で不稔粒が多いです。明日7俵行けるか?がんがれ!!

前田屋でした。おやすみなさい。


選別網と食味の関係

前田屋です。前回から少し時間が空きましたが、
ミルキークイーンの籾摺りのお話をします。

まずは、籾摺りラインの紹介です。文字で説明する前に動画で見た方が簡単だと思うので録画してみました。(籾摺り機→石抜き機→選別機(ライスグレーダー)→色彩選別機→計量器の順です。


■籾摺り機 (サタケ NPS550)
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ロール式の5インチタイプの機種になります。時間当たり30kgの米袋で50~60袋ぐらい能力があります。インチ数とはゴムロールの幅の事で、数字が大きくなるほど処理能力が上がっていきます。

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ロール式とは? 右と左のゴムロールの真ん中を籾が通過します。この時、左右のロールの回転スピードの差により籾殻が取れます。

この後、選別板に排出され振動により下記の画像ように区分されていきます。玄米は次の工程に行き、玄米と籾の混合部分は再び機械へと戻り、籾殻は排出用スロワーから排出されます。
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■石抜き機 (サタケ ピックストーン)
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籾摺り機を通過した玄米に混入した小石や小さな種子を取り除きます。主に玄米で食べられる方や卓上精米機で精米する方のために今年度から導入しました。石抜き機の処理能力が籾摺り機に追いつかないため2台体制での運用です。

■選別機 (ネオグレードパッカー)
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石抜きから送られてきた玄米を選別網を使って未熟米(屑米)選り分けていきます。選別網にも色々とサイズが存在しまして網の目が大きい程より大粒に選別されます。コシヒカリ系のミルキークイーンは小粒の品種なので通常は1.75mmや1.8mmを使いますが今回の前田屋は1.9mmで選別します。

なぜ、大粒にこだわるのか?

この工程こそが籾摺り選別のなかで農家が抗える唯一の工程だからなのです。食味向上を狙って米の粒を揃えるという事は炊飯の炊き上がりを均一にする目的と、米を噛んだ時の食感をアップさせるために行いますます。

仮に1.75mmの選別を行った場合。事実上、1.75mmと1.8mmと1.85mmと1.9mmの計4種類の大きさの粒が混ざることになります。これでは粒の大小によって炊き上がりのムラが出来てしまいます。逆に粒が揃っていれば炊飯時の多少の水分の増減をカバーしてくれます。

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右から 1.9mm(LL) 1.85mm(L) 1.8mm(M) 1.75mm(S)

大粒を取るということは小粒を捨てるということですので、通常よりは選別落ちした小米が発生しますが、これは美味しさとのトレードオフですので仕方ありません。今年のミルキーは良品米に対して10%程度が選別落ちとなりました。まぁこんなもんでしょうね。

■色彩選別機 (ピカ選3000)
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いろんな機械に揉みくちゃにされ精鋭選抜された玄米クン達は、いよいよ最後の関門に突入します。この色彩選別機は8インチまでの籾摺り機に対応したモデルで前田屋の5インチの籾摺り機なので選別能力にはまだ余裕があります。これを逆手にとって通常より厳しく選別することも可能になります。

色彩選別機とは? 
その名の通りフルカラー高性能CCDカメラでチェックして着色米や異物(小石、ガラス、草の種)を75個ある空気の噴射口から鉄砲のようにポンポン弾いていきます。

着色米とは以下のようなお米のことを指します。やけ米、カメ虫被害、死青米(死に青)、籾、乳白米などが挙げられます。死に青の反対である活青米(活き青)を選別しないで良品として選別してくれます。

活き青とは?
お米の刈り取り適期のほ~んの一歩前の中身が詰まった青米のことを指します。見た目は悪いですが通常の透明な玄米より甘味が少し増すといった特長があります。これらの青米は精米すると通常の白米と変わりません。農家の方々は好んでこの活き青が混ざった米を自家用として食べます。

■タンク付き計量機 (2代目カスタム仕様)
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この工程でやっと最後です。
色彩選別機から排出された玄米を昇降機で上へと運搬してタンクに貯めこみます。30kg玄米袋で約20本ぐらいは貯めることができます。この設備のおかげで一人籾摺りが可能になりました。(去年まではトイレに行く暇もなかったです)計量器の位置を少しかさ上げして腰痛仕様となっております。

長々と文章を書いてしまいましたが、前田屋の籾摺りラインは以上のような感じでお贈りしていってます。今年度の有機栽培ミルキークイーン(早)の最終平均収量は反当6.3俵でした。お疲れさまでした。ペコリ!(あと反当1表は欲しいっ~~)

さて、次回の前田屋ですが
兼ねてからお伝えしていた通り倒伏したミルキークイーン(ヘアリーベッチ)の稲刈りを記事にする予定です。乞うご期待??

前田屋でした。おやすみなさい。

乾燥調整と良食味 ミルキークイーン

前田屋です。
前回に引き続きミルキークイーンのお話です。

お米の収穫作業と一口にいいましても、大まかに分けて以下の3つの工程があります。
刈り取り→乾燥→籾摺りとなります。

そのなかでも一番大切なのが乾燥です。乾燥のさじ加減で美味しくも不味くもなるデリケートな作業といえます。お米の味を考慮しないJAや大口の米穀店への出荷はお米の見た目と水分値だけで判断します。

せっかく有機肥料と無農薬にこだわったお米こそ手間隙をかけて、是非「うめぇ~」と言えるぐらいに仕上げたいものです。前田屋の目下の目標は2代目と娘に美味しいと言わせることであります。^^

良食味を狙った乾燥とは何なのか? 

結論から述べますと「低温で乾燥させる」
たった、これだけの事なんです。前田屋も含めほとんどの農家さんは実行できていません。

なぜかというと低温で乾燥させる=時間が掛かるということなんです。

早く乾燥させないと次の稲刈り作業ができないから高温で一気に乾燥して作業効率を上げようとします。でも、これがお米の風味を損なう一番の原因でもあります。

自家用や産地直売用に作っておられる農家さん達は作業効率を度外視してまでも美味しいお米をと頑張っておられます。

今年の前田屋もこれに習って低温乾燥でいってみます。それでは乾燥機スイッチ「ON」


◆乾燥調整
まずは、エアコンでいう送風運転みたいなモードで3時間ぐらい機械を運転し風乾します。

刈り取り直後の生籾の水分値は圃場での生育の違いにより登熟具合がまちまちなのでここで出来るだけ籾の水分を一定にします。

次に、35度前後の低温で水分値を18%まで乾燥させ機械を停止します。(1時間当たり0.5%の速度で乾燥させます)
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なぜ18%で乾燥を停止するの?

この工程を調質といいまして、刈り取り時に熟しきれていない青米という高水分の籾を一時的に時間をおくことによって熟した籾と塾していない籾の水分差が補完され均一な水分値に近づきます。休止時間の目安は24時間です。

丸一日後、再び乾燥開始です。
これから目標水分の15.8%まで仕上げていきます。乾燥機の水分計と手持ちのハンディ型の手動水分計と比べながら調整します。

乾燥中の籾の水分値は乾燥後に約0.5%程乾燥が進みますので16.3%を狙って手動水分計で何回も計測を繰り返し平均値を取りながら目標水分に持っていきます。

ここまで、水分値という言葉がしつこく出てきましたが、お米の美味しさを乾燥調整の段階で抗えるのがこの水分値なのです。

一般的に、16%>15%>14%の順に美味しいといわれています。
逆に14%>15%>16%の順に保存性にいいといわれています。

玄米用の低温貯蔵庫がある農家の場合は是非とも16%を狙いたいところです。水分計と格闘しながら、なんとか目標水分値にこぎ着けましたので今年の前田屋の初乾燥は完了となりました。ありがとうございます。」


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次回は、ミルキークイーンの籾摺り作業をお送りします。セッテイングに丸2日掛かりました。まさに、「倉庫番」というゲームのような感じで。2代目とああでもない、こうでもないと、いいながら設置完了となりました。

P.S
明日は倒伏したミルキーを刈り取る予定です。それでは、おやすみなさい。前田屋でした。

ミルキークイーン(早) 稲刈り

ご無沙汰しております。前田屋です。

9月15日にミルキークイーンの稲刈りをしました。走り穂が出てから約45日 出穂期から数えると40日目での刈り取りとなりました。

まずは稲刈り直前の画像です。
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次の日から連日雨といことでミルキークイーン(早)の3圃場を一気に刈り取りします。計3回の台風に持ち堪え、表立った害虫や病気に見舞われる事なく丈夫に育った稲達に感謝!!! ありがとうございます。さて、2代目親父の収量予想は反当7表。さぁ~いってみましょう!!


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約1年振りの稲刈り。当地でも一番乗りの刈り取りとなります。ここは早くコンバインに乗りたくてウズウズしている2代目に譲りまして、前田屋は撮影&補助に徹します。今回は2代目弟さんも駆けつけてくれました。


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今年で3年目のクボタ製 コンバイン WORLD460です。数字の頭の4は刈り取り条数を示していて後ろの60は馬力になります。海外仕様のモデルなので余計なセンサー類はカットされ耐久性の高いクローラー(キャタピラ)とチェーンを装備した憎い野郎です。20年使うつもりで清掃&整備は徹底的に行っています。

農家にとって高額な農機具を自分でメンテナンスor修理が出来るという事が経営する上でとても重要な要素の一つであるというのを2代目から口がすっぱくなる程、言い聞かされています。実際に去年まで使用していた平成元年製のコンバインは嫁ぎ先で現役バリバリで頑張っております。オペレータによる機械をいたわりつつ、限界まで酷使しない乗り方を前田屋は心がけています。


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タンクが一杯になるとコンテナに移します。コンバインのタンク一回で約400kgの生籾が排出されます。昔のコンバインの籾袋で約20個分に相当します。奥に移っているのがトレーラーを装着した回送用のトラクターです。クローラーを痛めないためにコンバインは道路を走行しないようにしています。

籾排出時の動画です。




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最初の圃場をなんとか午前中に終わらせました。生籾重量で計算した大まかな反当収量は6.5俵でしたムムゥ~~お疲れ様でした。

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続いて、2番目の圃場です。本日は前田屋の出番はなさそうです。2代目はまだやる気満々のご模様です。

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周りはすべて晩成のヒノヒカリ一色です。早生のミルキーはスズメの被害でてんてこ舞でしたが、こちらの圃場は比較的交通量の多い道路に面しているせいか最小限の被害ですみました。ちなみに生籾重量で計算した大まかな反当収量は7.0俵でした。

続いて、3番目の圃場と行きたいところですが、前田屋が機械に乗っていたため画像がなく申し訳ありません。予想収量だけでも書いときますが驚かないでくださいね。一番スズメの被害にあった圃場(この記事で最初に出てきた画像)です。周りに鉄塔や屋根の大きい倉庫など、スズメが小休憩出来る場所が多かったのが集中攻撃をくらった要因だと思われます。ひどい時には200羽以上が食ってたようです。とまぁ~言い訳が長くなりましたが結果5.0俵でした。シクシクもんです。
来年なんか考えます。極早生の品種を植えて公式の餌場でも作ってやろうかしら??

只今、ミルキークイーンは前田屋の倉庫で乾燥中であります。食味向上を狙って低温乾燥、及び二段乾燥中です。乾燥の詳しいお話は次回の記事でお話します。籾摺りラインのセッテイングがまだ完了していないので行ってきます。 それでは、よい一日を前田屋でした。

プロフィール

maedaya

Author:maedaya
兵庫県南部で稲作をしています。自分が美味しいと納得した品種のお米を作っていこうという農業ブログです。28年度は「ミルキークイーン」「いのちの壱」「イセヒカリ」「夢ごこち」の4品種に挑戦します。あと、一人娘の成長記録も兼ねています。

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